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更新日 2008/01/23

「CREA」編集者に話を聞きました!

斬新な切り口、読みごたえのある内容、従来の女性誌のイメージを越え、創刊以来、常に読者を刺激しつづける雑誌「CREA(クレア)」。それを陰で支える編集者たち。今回はそんな女性編集者のひとりにお話を伺いました。はたして、そこにはどんな苦労が隠されているのだろうか!

クレア表紙


—:「CREA」の編集部に入ってどのくらいですか?

磯田:6年目です。その前は広告部や月刊誌の「文藝春秋」にいたこともあるんですけど、CREAは長くなりましたね。

—:昔から雑誌編集者になりたかったんですか?

磯田:活字に関わるような仕事をやりたいな、というのは漠然と思っていて。私が高校生の頃にちょうどこの「CREA」が創刊されたんです。そのときのキャッチコピーが、「女性誌がやっと女性に追いついた」というもので。それがすごく印象的だったので、「CREA」にも、文藝春秋という会社にも、ずっと親しみがあったんですよ

—:で、見事入社できたというわけですね。

磯田:いくつか出版社は受けたんですが、まぁ、ご縁がありまして(笑)。

—:そう考えると、昔からやりたかったことを今やっているんですよね?

磯田:そう、なるんでしょうね。あんまりそういう意識はないんですけど。

—:具体的にはどんな仕事内容なんですか?

磯田:「CREA」には現在「CREA」本誌と、「CREA TRAVELLER」の二種類があるんですけど、私は本誌の編集作業をしています。

—:「CREA」本誌って、何人くらいで作っているんですか?

磯田:編集部は今15人、かな。

—:意外に少ないんですね。

磯田:昔はもっと少なかったんですよ。みんなずっと徹夜で家に帰れないという状態で(笑)。

—:現在いる15人の方はみなさん女性なんですか?

磯田:男性が1人で、あとは全部女性です。編集長も女性で、文春初の女性編集長です。編集部としてはこの15人ですけど、この他に外部のフリーライターさんに頼んだり、というのはあります。

—:それでも、その15人も取材に行ったり、本文を書いたりもするわけでしょう? 結構大変ですよね。

磯田:「CREA」の場合は記事のクレジットの「text」という箇所に名前があれば、それは外部のライターさんが書いていて、クレジットにカメラマンさんやイラストレーターさんの名前しかなければ、それは編集部の人間が本文を書いているということなんです。そんなの注意して見る人いないと思うんですけど(笑)。

—:編集者ひとりでだいたいどの程度のページ数を毎回担当するんですか?

磯田:作業の進め方からいうと、まず全体の会議があって、編集長やデスクから発注があるわけです。こんな企画を何ページでやるように、という。そこからは自分で考えたり、ライターさんを立てるんであれば、その人と打ち合わせをして方向を決めたり。人にもよるんですけど、ひとり3つか4つの企画で合計20ページくらいは持ちますね。

—:それって、結構大変ですよね。今でも夜帰れないこととかあるんですか?

磯田:ありますよ。ひどいときは一週間家に帰れなかったり(笑)。

—:一週間ですか!? 単純にその間、お風呂とかどうするんですか?

磯田:会社にシャワールームがあるんです。あと、仮眠室も。ただ、仮眠室はあまり使いませんけど。

—:どうしてですか?

磯田:地下にあるんです。だから凄く乾燥しているし、狭いし、暗いし。なんでこんなところにいるんだろう、私、という気持ちになるから(笑)。

—:切ないですよね、それ(笑)。

磯田:だから帰れないときは、朝方、編集部の横にあるソファーでちょっとだけ眠るんです。その方が、広いし、明るいし(笑)。

—:失礼ですけど、磯田さんは今おいくつですか?

磯田:33歳です。

—:30歳過ぎると徹夜ってきつくないですか? 若い頃とは違う、こう、体的にもう無理というか。

磯田:きついです、ほんとに(笑)。起きていられることはいられるんですよ。作業もなんとかできる。ただ、2徹とかして解放されて家に帰ると、もう次の日一日使い物にならなくなりますからね。

—:ところで、定時ってあるんですか?

磯田:あってないようなものですけど、会社としては一応朝10時から18時が定時です。

—:18時で帰れることは?

磯田:まずないですね(笑)。


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—:現在は独身ですか?

磯田:独身ですよ。

—:恋愛とかしてる時間がないんじゃないですか?

磯田:している人はしていますし、結婚してる人もいますけど。ただ、結婚してても学生時代からのお付き合いという人が多いかな。まわりを見ると。

—:出会いがない、と。

磯田:ないですね。だから社内結婚が多いんです。結局、身近にいる人になる(笑)。

—:食生活はどうなんですか? 毎晩そんなに遅いんじゃあ、ごはんを作る気力もないんじゃないですか?

磯田:食生活はもう大変ですね。「CREA」に来た頃は朝ごはんもちゃんと作ってたんですけど、今はもう朝は食べない(笑)。お昼はどこかで食べて、夜は会社から出前をとるか、みんなでちょっと食べに行って、また帰ってきて仕事するという感じで。

—:じゃあ家のキッチンとか凄く綺麗なんじゃないですか。

磯田:いえ、それが、週末たまにしか使わないのに、なぜかキレイではないという……。
いいのかな、こんな話ばっかりしてて(笑)。

—:でも、それだけやりがいのある仕事だということですよね。若い人で雑誌編集者になりたいという人も多いと思うんですが、そんな人たちへ何かアドバイスはありますか?

磯田:自分の考えたこととか、自分の好きなことを人に伝えるために形にできるので、そういう意味ではすごく楽しいし、誇りを持って出来る仕事だと思うんですよ。だけど、まず体力が必要ですね。そして貧欲になるべし、かな。仕事も遊びも、つくづく欲張った者勝ちで、そして欲張るにはやっぱり体力が必要(笑)。

—:磯田さんご自身はどうですか? 雑誌編集者になる前となった後では、何か考えが変わったというようなことはないですか?

磯田:いろいろなところへ行けるし、いろんな人に会えるし、すごく楽しくはやっていますよ。実際そうやってページが出来て、それがまとまって雑誌になっていくという充実感もあるんです。あるんですけど、そんな感慨にひたるよりも何よりも走りつづけないといけないという(笑)。

—:将来的にはどうですか? 何か目標のようなものはありますか?

磯田:今は雑誌の仕事がすごく楽しいので、このまましばらくはやっていきたいです。目標としては完売御礼が出るような特集をつくること。あと、「CREA」が30歳前後の女性に向けた雑誌なので、こう、自分と一緒に年を重ねていってくれるような、そんな雑誌が作れたらいいな、と思います。

—:そういえば、今度「CREA」の増刊で「CREA CAT」という雑誌が出るそうですね。

磯田:3月10日に発売予定です。まるまる一冊猫だらけという雑誌なんですけど、それを今やってるところなんです。

—:というと「はっちゃん」も出るんですか?

磯田:「はっちゃん」も「レナ社長」も「まこ」も「たま駅長」も出ますよ。

—:それは楽しみですね。3月10日発売といえばもうすぐですね。その「CREA CAT」の作業も磯田さんがやっているんですか?

磯田:ええ、もちろん私ひとりでやっているわけじゃありませんけど。

—:じゃあ、磯田さんの仕事ぶりを拝見させてもらいますね。

磯田:え?

—:いや、「CREA CAT」を楽しみにしていますという意味ですよ。

磯田:びっくりしたぁ。これから私の机を見にくるのかと思って。

—:違いますよ。でもどうして机を見られるのが嫌なんですか?

磯田:絶対人には見せられないから(笑)。すごい状態です。

—:なるほど(笑)。今日はどうもありがとうございました。



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プロフィール
■磯田未来子(いそだみきこ)
1974年生まれ。1997年文藝春秋入社。「文藝春秋」編集部2年、広告部3年を経て2002年より「CREA」編集部に。
CREAでは年間を通して「美容」ジャンルおよび大田垣晴子氏の連載を担当、メイン特集によっては旅行や映画、動物好きを生かして犬や猫の特集も受け持つ。現在は4月号の美容特集と増刊ムック「CREA CAT」を並行して作業中。



インタビュアー:犬飼賢(いぬかいまさる)
1971年生まれ。「オフィス・富士丸」所属のライター。ブログ「富士丸な日々」の穴澤賢と同一人物ではないかという疑惑があるが、本人は頑なに否定している。
(ブログ「富士丸な日々」http://fujimaru.blog16.fc2.com/




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CREA TRAVELLER


2007.12.27 発売
発行サイクル:隔月刊
出版社:文藝春秋
雑誌コード:13235-02

CREA


2008.01.07 発売
発行サイクル:月刊
出版社:文藝春秋
雑誌コード:13251-02

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